看護師国家試験の受験資格が得られる、3年制の学科です。
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新カリキュラム(2023年度入学~) カリキュラム(2018年~2022年度入学) カリキュラムデザイン 学校行事・指定養成外科目について 指定養成外科目内容 三年間の学校生活 学校登校日と登校時間
教育理念
忠恕 真心と思いやりの心を育てる
生命の尊厳を守ることのできる感性豊かな看護職を育てる
教育目標
- 生命に対する多様な価値観を受け入れ、その尊厳を考えることができる
- 自らのビジョンを明確にしながら目標に向かって自己研鑽できる
- 科学的思考と課題解決力を身につけ表現することができる
- 人間関係を構築する能力を身につけ表現することができる
- 看護技術の修得と実践力を高めるために、感性や創造力を養い自己教育力を身につけることができる
- 社会の動向に関心を持ち、自らの使命に問いかける姿勢を持つことができる
看護専門課程看護科(看護師2年課程)においては、社会人基礎力の概念を基盤に看護師の育成を目的とする。基礎分野・専門基礎分野では、人を理解することや人を尊重できる態度を養うとともに人間関係の成立・発展に自己理解・他者理解について考えるための基礎知識を身につける。
また、専門分野では、准看護師教育で得た知識をさらに深め、統合的にアセスメントできる能力を養うための科目を設定した。
社会人基礎力・キャリア養成では社会人基礎力の基盤となる能力を身につけるために演習を取り入れた。企画運営を通して社会人基礎力(前に踏み出す力、考え抜く力、チームで働く力)を実践的に養い高めていくために段階的に視野を広げ、クラスあるいは3学年の目標を同じくした仲間が切磋琢磨しながら互いの成長を目指せるように設定した。
教育課程の考え方とカリキュラムデザイン
<基礎分野>
基礎分野では、『科学的思考の基盤』として「論理学」と「情報の科学」を設けた。看護を展開するにあたり、論理的思考は必須であり、さらに文章を正しく書き、表現することが人とかかわる中で、伝える力となる。その方法として、ICT化がますます高度になる中で個人情報を守りながら知識と技術を活用していくことが必要になるため、継続して学ぶ。
『人間と生活、社会の理解』については、これまでの科目に加え、地域・在宅看護論の変更に伴い、「人の暮らし」を新たにとり入れ、生活者としての人の理解への足掛かりとしたい。
<専門基礎分野>
専門基礎分野では、准看護師教育で学んだ知識をさらに深めることができるように「病態生理学」として疾病の成り立ちを強化し、より理解できるよう学んでいく。
『健康支援と社会保障制度』では、看護の対象は家族も含まれ、人々の健康を守っていくには家族というシステムをより理解し考える必要があり、多様化する人とのかかわりを考える基礎として「家族と社会」を設定した。
さらに、看護に従事するものとして、国民の健康を守り、職務を正しく遂行するために「看護関係法令」の理解が必要であるが、法律も時代に伴い変化しているため、正しく理解し、安全で質の高い看護・看護師としての在り方の基礎として学ぶ。
<専門分野>
『地域・在宅看護論』では、看護の場は医療機関に限らず在宅や、施設に拡がっていることから、多様な場で、多職種と連携して適切な保健・医療・福祉を提供することが求められている。そのために、看護師は対象者とその家族の一人ひとりの生き方に応じた医療とケアを卓越した技能をもって提供する専門性と独自性が必要である。
また、地域の社会情勢の変化や医療の発展に伴う医療・看護に対する人々のニーズの変化に対応するため、多様化する看護について学ぶ。そのため、低学年の時期に各看護学実習の先駆けとして、「地域・在宅支援見学」を行い、地域で医療やサービスを受けながら暮らす人々のイメージができ、理解に結びつくようにした。
『看護の統合と実践』では、これまでの専門分野での知識を統合させ、臨地実習に向かう前に、臨床での判断能力を養うことができるよう演習を行う。多重課題や優先度、イレギュラーな事態にもその都度根拠をもって対応、実践できるようにする。
また、グループで演習する中で、各職種やメンバーが連携・協働することの意味や、看護師の役割などに気づくことに期待したい。
基礎看護学実習を終えた時点で「看護の探求」、各看護各実習すべてを終えた時点で「看護の総括」として、自己の振り返り(リフレクション)を行い、看護とは何か、自分の目指す看護師とはどういうものか、今後の目標や課題を明確にし、まとめる。そしてまとめたものを発表し、質疑応答という形で実習を共にした仲間や教員も含め看護や自己の振り返りについて一緒に考える場をもち、学生生活の集大成とする。 「災害看護」では生活しているなかで、災害は避けることができないものであり、被災時に看護師としてどのような支援を行う必要があるのか、演習をとおして体験できる内容とした。
<臨地実習>
臨地実習ではこれまでと同様、病院の実習以外にも、様々な施設や場所で多様な実習ができるよう調整し、多職種との連携や看護の役割を考える。特に新たに地域に根差した活動に着目し、時代に即した専門職として求められるものは何か、これからの課題について考える。
看護の統合と実践実習では、病院での管理職の役割、多重課題に挑みながら、さらに実践の場として、学内で下級生への指導を行う時間を設け、これから臨床の場へ向かっていく姿勢と自信につなげていく。
<指定外科目>
「学習のすすめ」では入学当初から看護師を目指すものとしてキャリア養成に不可欠な社会人基礎力を高めていくことの必要性と看護に必要な3要素をもとにどのような看護師を目指したいのか自分のビジョン・ゴールを考える機会としたい。また、行事などの企画運営を通して社会人基礎力を実践的に養い高めることを考えた。
1年生のクラス企画運営から次第に3学年全体の企画運営に視野を広げ、それぞれの学年に配慮した企画運営ができるように考えていくことで相手の状況や思いを想像できる思慮深さを養いたいと考える。
目標を同じくした仲間とともに切磋琢磨しながら振り返りをすることで看護師への道をたどっていく自らの在り方を考え、自分の弱みを強みへ、強みはさらに自らの自信につながるようにしたい。将来的には看看連携や多職種連携など人とかかわる専門職のリーダーとして活躍できるような人材育成をしていきたいと考える。

定員
40人
受験資格
- 中学校卒業した者は、准看護師の免許を得たのち、3年以上看護業務に従事している者
- 高等学校以上を卒業(または卒業見込み)している准看護師
- 高等学校衛生看護科を卒業(または卒業見込み)している准看護師
以上のいずれかに該当する者で、将来看護師になることを希望した者
学校にかかる必要経費
学年 | 入学金(円) | 授業料(円) | 施設 管理費(円) | 教材及び 実習費(円) | 学校保険料 (円) | 諸経費(円) |
---|---|---|---|---|---|---|
1年 | 400,000 | 前期 204,000 | (年額) 50,000 | (年額) 35,000 | (年額) 7,477 但し、年度に よって変動あり | 入学時 250,000 教科書・参考書、制服、ジャージ、上靴など (制服、ジャージについて:本校准看護科からの入学生は不要) *雑費 200,000 ①入学時、4月からクラス費として積み立てをしています ②学生会計係をおいて学生管理としています ③学生会計係から年度ごと、あるいは必要に応じて会計報告を行っています ④用途としては実習関係、国家試験関係<模擬テスト、国試対策、受験料など>、その他<研修・クラス活動費 など> |
後期 204,000 |
||||||
2年 | - | 前期 204,000 | (年額) 50,000 | (年額) 35,000 | (年額) 7,477 但し、年度に よって変動あり |
|
後期 204,000 |
||||||
3年 | - | 前期 204,000 | (年額) 50,000 | (年額) 35,000 | (年額) 7,477 但し、年度に よって変動あり |
|
後期 204,000 |
||||||
小計 | 1,901,431 | 450,000 | ||||
3年間合計 (概算) | 2,351,431(入学時 250,000としています) |
*2年、夏休み中に実習前健康診断をしていただきます。
これは感染症検査に加えて必要に応じて予防接種をしていただきます。(実費)
(場合によっては、20,000~30,000円かかる場合有)
*定時制のため、学割制度は使えません。(交通費は実費)
学校登校日と登校時間
学年 | 登校日 | 備考 |
---|---|---|
1年 | 水・木・金 | 9:00~16:30 |
2年 | 月・火・木 | 9:00~16:30 |
3年 | 月~金 | 8:30~16:30(実習) 学校帰校日は9:00~16:30 |
学校行事や教育内容に応じて登校日が変更する場合は事前にお知らせします。 (例)式典:入学式や卒業式、課程別行事:体育大会や看護科祭など) |
卒業後の資格取得
①看護師国家試験の受験資格が得られます
②保健師学校、助産師学校の受験資格が得られます
③専門士の称号が得られます
本校は昭和42年9月、社団法人・大阪精神科病院協会附属准看護学院として協会が設置し認可されたものである。勤労学生を対象とした定時制の男女共学の学校として発足した。
その後進学コースの設置統合があり、昭和55年3月から准看護科・看護科を有する大精協看護専門学校としてスタートした。本校は学生11割が准看護師として精神科病院に勤務し卒後は大阪府下の精神科病院の看護師として活躍する。そのため生命の尊厳を守り、社会の動向を見極めた精神科医療の質の向上を目指す看護師の育成を使命としている。
社会情勢はめまぐるしく変動し、特に医療従事者はその専門性と倫理観の高い成熟した社会人としての人材が求められている。また、看護では対象に応じた看護実践能力が求められ、看護基礎教育においてもその実践力の強化が求められている。
そのためにも入学当初からどのような看護師になりたいのかを常に問いかけ、自らのビジョンとゴールを明確にもてる目標思考(志向)型の学生を育成したい。そして「人が人として生きる」ことの意味を問い続ける姿勢をもつことのできる看護師として、生活することの意味や人間関係構築のための基礎知識とともに「人と関わることのできる力、人に働きかけることのできる力」を常に意識し、自己理解・他者理解を深めていくための方法などを学ばせたい。